臨床神経生理グループ

メンバー(平成29年度)

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研究内容(平成28年度)

臨床神経生理グループはてんかんの診療および研究を行った。今年度は栗田が市立稚内病院に転出したため、櫻井と大学院生の堀之内の二人体制となった。病院業務に翻弄されながら、臨床研究はゆっくりと前進した。
一番の成果は、栗田の論文「Very Long-Term Outcome of Non-Surgically Treated Patients with Temporal Lobe Epilepsy with Hippocampal Sclerosis: A Retrospective Study」がPLOS ONE誌に掲載されたことである。これは内側型側頭葉てんかんの非手術例の長期予後について詳細に調査したものある。平均フォロー期間が約27年というのは、過去最長の報告である。栗田はこの研究で医学博士を取得した。久住教授、また、今までに当グループに所属されたすべての先生に厚く御礼申し上げる。
堀之内の、てんかん患者の安静時皮膚電気活動に関する研究は準備に追われた一年になった。北大工学部自製の皮膚電気活動測定装置を使用する方針で準備を進めていたが、諸事情からより完成度の高いEmpatica社製のE4 wristbandというウェアラブルセンサーを使用することになった。これにより測定に関する問題はほぼ解決したため、今後、患者およびコントロール群の測定に着手する。
同じくE4 wristbandを使用した櫻井のてんかん患者の長期の皮膚電気活動測定研究は無事にスタートした。これは長時間ビデオ脳波同時記録検査時の皮膚電気活動、心拍、加速度、皮膚音などを32時間以上測定するものである。測定されたデータを解析することによって、将来的にはてんかん発作予測デバイスを開発したいと考えている。
我々はてんかんを診察する精神科医として、発作予測や精神症状など、QOLの向上に役立つ研究を推進していく所存である。

(文責:櫻井 高太郎)